一般社団法人日本リユース・リサイクル
回収事業者組合

03-3539-2707

遺品のその後

私たちは遺品をそれぞれ、

  • リユース(再利用)できるもの
  • リサイクル(再資源化)できるもの
  • どちらにも適さずごみ(廃棄物)となってしまうもの

リユース・リサイクル

に分別し、リユース・リサイクルできるものを最大限に有効活用致します。私たちの強みは「リユース・リサイクルのプロ」ということであり、遺品の中で、一般的に考えたらごみとなってしまうようなものであっても、ごみとせずリユース品・リサイクル品として有効活用する術を熟知していることです。
それによって、ごみを極限まで減らすことができ、逆に買取できる品目は限りなく多くなり、トータルでお客様の負担するコストを大幅に削減することが可能となります。

お客様の負担するコストを大幅に削減することが可能となります

このような遺品がリユース品・リサイクル品としてどのように有効活用されるか、行方を追ってみたいと思います。

日本では需要がないものでも海外ではまだまだ役に立つものが多く、ほとんどがリユース(再使用)されています。
遺品として、回収されたモノは次なる役割を与えられ、新たな価値を生み出しております。海外において、どのような形で再商品化されているかをご紹介します。

貨物コンテナにきれいに積まれて海を渡った沢山の電気製品は、現地のバイヤーさんの手に渡り、次に現地の販売店さんが仕入れていきます。
販売店さんは、不具合個所があれば修理を行い、検査して店頭に並べられます。
海外には「俺たちに直せないモノはない!」と豪語するほどの腕利きの修理技術者がたくさんいます。その修理技術者によって新たな命を吹き込まれた電気製品たちは、現地の各家庭で新たな役割を果たし、その商品の本当の寿命いっぱいまで大切に使用されます。

  • バイヤーさんの倉庫
    フィリピン
    バイヤーさんの倉庫
  • 届いた品物の荷卸しの様子
    フィリピン
    届いた品物の荷卸しの様子
    みんな笑顔でうれしそう!
  • 品物の荷卸しの様子
    アフガニスタン
    品物の荷卸しの様子
  • バイヤーさんと販売店の商談の様子
    アフガニスタン
    バイヤーさんと販売店の商談の様子
  • 品物の荷卸しの様子
    ナイジェリア
    品物の荷卸しの様子
  • 商談成立後荷車いっぱい載せた満面の笑みの商人
    ナイジェリア
    商談成立後荷車いっぱい載せた満面の笑みの商人
  • 熟練修理技術者による修理の様子
    フィリピン
    熟練修理技術者による修理の様子
  • 熟練修理技術者による修理の様子
    アフガニスタン
    熟練修理技術者による修理の様子
  • 熟練修理技術者による修理の様子
    ナイジェリア
    熟練修理技術者による修理の様子
  • 買い物客で賑わう、リユース品マーケット
    フィリピン
    買い物客で賑わう、リユース品マーケット
  • 店舗に並べられる日本のラジカセ
    アフガニスタン
    買い物客で賑わう、リユース品マーケット
  • 店内の様子、品定め中の買い物客
    ナイジェリア
    店内の様子、品定め中の買い物客

日本では壊れたり、あるいは新製品が出たり、あるいは古くなったりしたら買い替えるというのが当たり前ですが、リユース品として輸入している国々では、壊れても何度でも直して使うというのがあたりまえです。

世界から見たJAPANブランドの製品は、最上位に位置し、中古品であってもなかなか壊れない、たとえ壊れたとしても修理すればいつまでも使えると大変好評です。

戦後日本は、経済発展を遂げ大量生産、大量消費の社会となり、修理しても使い続けるという文化は姿を消してしまいました。

しかし、世界では製品の命がある限り使い続けるという、日本の「もったいない」の精神が根付いています。

私たちJRRCは、日本で役割を終えた製品にもう一度役割を与え、それを必要とする世界中の人々に笑顔をお届けする架け橋となり、世界的な規模で、そして真の循環型社会形成の推進を図るために、その一翼を担って参ります。

パソコン、デジカメ、携帯電話、などなど、これらの電子機器の部品として、電子基板が多く使用されています。この電子基板には金、銀、パラジウムなどのいわゆる希少金属が多量に含まれています。このような電子基板を含む電子機器が都市部には大量に眠っていることを見立てて「都市鉱山」と呼ばれるようになりました。日本の都市鉱山から取り出せると推定される金の量は約7,000tとも言われ、金の埋蔵量世界一の南アフリカの埋蔵量6,000tを上回っています。
私たちが生前整理・遺品整理などを通して回収したこれらの電子機器は、専門の業者にお渡しし、その後、手作業によって解体され、基板、鉄、アルミ、プラスチックなど、リサイクルに適した品目ごとに選別されます。今回写真の提供を頂いている「NPO法人はまや」は、障害者の就労支援を行っている作業所で、電子機器の解体という作業を通じて、障害者の方に働く場を提供しています。
その中でも基板については、必要に応じて破砕処理を施された後、金などを精錬する業者に引き渡されます。特に日本の精錬技術は世界的に見ても大変優れており、環境に負荷をかけず、かつ、高い回収率で金などの希少金属を抽出することが可能です。

解体前パソコン

解体作業の様子

解体作業の様子

解体後パソコンパーツ

解体後パーツ

解体後パソコン基板